世界の音楽情報誌「LATINA」×熊本シティエフエム791「SERENA SERATA」×蔦屋書店熊本三年坂

世界の音楽情報誌「LATINA」
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熊本シティエフエム791「SERENA SERATA」
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蔦屋書店熊本三年坂
熊本シティエフエムで毎月金曜日17:00-18:55で放送されているワールドミュージック専門番組「SERENA SERATA」で
毎月1回世界の音楽情報誌(今はWeb版)「LATINA」が選ぶする3曲をお届けしています。
蔦屋書店熊本三年坂では、LATINA編集部 花田勝暁氏のコメントと共に、収録アルバムをご紹介します。
*今月は、花田氏に代わって、宇戸裕紀氏のセレクトでお届けします。
今月の3曲

アーティスト名:Pascuala Ilabaca y Fauna
(パスクアラ・イラバカ・イ・ファウナ)

アルバム名:Te traigo Flores(テ・トライゴ・フローレス)
曲名:Te traigo Flores(テ・トライゴ・フローレス)

宇戸裕紀氏コメント

スペイン生まれ、チリの港町バルパライソ育ちのシンガーソングライター、
アコーディオン奏者。艶っぽい歌声と若者らしいポップさが絶妙にマッチしていて、
個人的にチリで最も注目しているアーティスト。
元々は舞踊とともに演奏され、ペルー〜ボリビア〜アルゼンチン北部〜
チリのアンデス山脈にまたがる原住民のリズムであったカルナバリート(ワイノ)、
ラテンアメリカ全域のダンスシーンでよく使われるクンビアというリズムを多く使っている。
この音楽を聴いていて現在は別々の国だが元々は一つだったのだなと改めて感じさせる。
古いフォルクローレのリズムを現代的なアコーディオンと管楽器の軽快な音色にのせるアレンジが聞きどころ。

アーティスト名:Nicole Bunout(ニコール・ブノー)

アルバム名:Crisálida(クリサリダ、さなぎ)
曲名:Mañana de sol(マニャーナ・デ・ソル)

宇戸裕紀氏コメント

チリといえばラテンアメリカでは詩の国として知られていて、
ノーベル賞作家ガブリエラ・ミストラルやパブロ・ネルーダを生んだ国。
その詩心を音楽に上手く引き込んでいるアーティストがニコール・ブノー。
2017年にアルゼンチンでライヴを聴いてこれは!と思ったアーティストで、
現代チリのジャズ〜フォークシーンを代表する存在。
瑞々しいヴォーカルに詩的な歌詞、そこにふんわりと覆いかぶさってくる幻想的な
アレンジで夢心地にさせてくれる。アルゼンチンのスピネッタの初期、
NYのジャズシーンで活躍する同郷のカミラ・メサ、スペインの
シルビア・ペレス・クルスにも少し似ていて、チリのヨーロッパ的雰囲気を感じさせる人。

アーティスト名:Nano Stern(ナノ・ステルン)

アルバム名:La Cosecha(ラ・コセチャ)
曲名:Carnavalito de Ciempies(カルナバリート・デ・シエンピエス)

宇戸裕紀氏コメント

こちらはチリを代表する男性シンガーソングライター。
チリでは70年代、政治的混乱が続いたためビクトル・ハラやインティ・イリマニといった
プロテストソングを歌うアーティストも発展した。
その現代版がこのナノ・ステルンで、ベースには強いフォルクローレ色があるが聴きやすく、
フォルクローレとロックをフュージョンさせる音楽手法に強い影響を受けている。
ウルグアイのホルヘ・ドレクスレルやアルゼンチンのペドロ・アスナールとも共演を果たした。

*全タイトル入手不可能。ご了承下さいませ。

世界の情報誌「LATINA」

広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」が、2020年からweb版に。
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熊本シティエフエム791

毎月金曜日 17:00-18:55
パーソナリティ:久間 珠土織
大人の魅力を、落ち着いた雰囲気で流す番組。
フレンチ・ブランジリアンミュージック・ラテン・ハワイアン・ヒーリング・カンツォーネなど色々な音楽を、様々なゲストを迎えてお送りしています。