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熊本シティエフエム791「SERENA SERATA」
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蔦屋書店熊本三年坂
毎月1回世界の音楽情報誌(今はWeb版)「LATINA」が選ぶする3曲をお届けしています。
蔦屋書店熊本三年坂では、LATINA編集部 花田勝暁氏のコメントと共に、収録アルバムをご紹介します。
*今月は、花田氏に代わって、宇戸裕紀氏のセレクトでお届けします。
アーティスト名:Paulinho Da Viola
(パウリーニョ・ダ・ヴィオラ)
アルバム名:Sempre se pode sonhar(センプリ・シ・ポヂ・ソニャール)
曲名:Roendo as unhas(ホエンド・アス・ウーニャス)
宇戸裕紀氏コメント
ブラジル最高峰のサンビスタ、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ(78歳)の2006年の
ライヴ音源が突如発表。あまりサンバっぽくないミステリアスなギターの
イントロの中にふわりとしたパウリーニョのヴォーカルが入り、管楽器、
パンデイロが徐々に加わって盛り上がっていくという構成も面白い曲。
ラティーナ 11月号のインタビュー&中原仁さんの
レビューでも詳しく話していただいています。
アーティスト名:Yamandu Costa & Martin Sued
(ヤマンドゥ・コスタ&マルティン・スエー)
アルバム名:Vista Boa(ヴィスタ・ボア)
曲名:Paraguayta(パラグアイタ)
宇戸裕紀氏コメント
ヤマンドゥ・コスタはクラシックギターをやられる方にとっては神のような存在。
アルゼンチン、パラグアイに近いブラジル南部ポルト・アレグレ州出身ということもあり、
ライヴ中にマテ茶を好んで飲んだりとブラジル南部〜アルゼンチン北部に音楽的・
文化的にかなり影響を受けている。現在はポルトガル在住。
マルティン・スエーはブエノスアイレス出身で、タンゴ以外の音楽で
バンドネオンを演奏する数少ないバンドネオン奏者。
ゆったりとしたリズムがパラグアイ〜ブラジル南部にかけて広がる
パンタナール(大湿原)を想起させる。一度パラグアイに行って
パラグアイ川を1日かけて船で下るという旅をしたことがあるが
この音楽のようにみんなゆったりしていていい国だったのを思い出した。
アーティスト名:Rocio Sanjurjo Abalos, Dario Barozzi
(ロシオ・サンフルホ・アバロス&ダリオ・バロッシ)
アルバム名:Anidar(アニダール)
曲名:Chacarera del Cachi Mayu (チャカレーラ・デル・カチ・マユ)
宇戸裕紀氏コメント
「アバロス」この名前でパッとわかった方はかなりのアルゼンチン音楽通。
ロシオ・サンフルホ・アバロスは60年代にフォルクローレで一時代を築いた
アバロス兄弟の孫の歌手でボンボ奏者。
ダリオ・バロッシと2013年にスピネッタの曲をフォルクローレアレンジで捧げた
3枚組アルバム『ライス・スピネッタ』を録音するために結成。
アルゼンチン北部に特有のリズムで舞踊にも用いられるチャカレーラを
打楽器ボンボ・レグエロとギターで奏でるというシンプルなデュオ。
ロシオが叩いているボンボ・レグエロという打楽器はアルゼンチンの国の花
セイボの木に動物の皮を張ったもの。
レグエロとは1レグア(4キロ)先まで聴こえる響きのため名付けられた。
心臓の鼓動のような響きのこの楽器はアルゼンチン北部の音楽には欠かせない。
世界の情報誌「LATINA」
広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」が、2020年からweb版に。
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熊本シティエフエム791
毎月金曜日 17:00-18:55
パーソナリティ:久間 珠土織
大人の魅力を、落ち着いた雰囲気で流す番組。
フレンチ・ブランジリアンミュージック・ラテン・ハワイアン・ヒーリング・カンツォーネなど色々な音楽を、様々なゲストを迎えてお送りしています。